紫陽花の小道

朝、バイトから帰ると暫くは眠くなく、よく、家のすぐ裏を流れる小川沿いの道を歩いた。

荒川へ繋がるソノ道は狭く、脇にわさわさと紫陽花が咲き、ふれぬよう進んだのを、おぼろげにカラダが憶えている。15年も前のこと。

初めて同棲した部屋。他のコの記憶もあるから、付き合う前からソコに住んでいたのだと思う。もう忘れてしまった。

住所も、くぐるトンネルのカタチも、ソノ先にある公園の名前も、あじさいが紫だったか赤だったかも、何もかも。薄れてしまった。

花が咲き、魚が泳ぎ、昼間になると幼稚園のコたちが先生と散歩する。たまに通るソノざわめきと、静けさのなか、カーテンをしても明るい部屋で眠った。

あじさいを見ると、憶えていないソノ日のことがアタマをよぎる。

紫陽花

千貫樋水郷公園(せんがんぴすいごうこうえん)。地図をたどり、調べた名を見てようやく、自分が暮らしていた実感が湧いた。

*camera: SIGMA DP2samazon

Posted by undoandy
Category : 雑記
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